民生委員は、民生委員法により厚生労働大臣から委嘱され、児童福祉法により児童委員を兼ねています。地域住民の一員として、住民の最も身近なところで社会福祉を中心としたさまざまな相談に応じ、支援活動を行っています。
児童委員は、地域の子どもたちを見守り、子育ての不安や妊娠中の心配ごとなどの相談・支援などを行います。児童委員の一部は、児童に関することを専門として担当する「主任児童委員」の指名を受けています。
なお、任期は3年で、現在の任期は平成28年12月1日~平成31年11月30日です。
民生委員制度は、1917(大正 6)年に岡山県で誕生した「済世顧問制度」を始まりとします。翌1918(大正 7)年には大阪府で「方面委員制度」が発足し、1928(昭和 3)年には方面委員制度が全国に普及しました。
1946(昭和 21)年、民生委員令の公布により名称が現在の「民生委員」に改められました。 この間、一貫して生活困窮者の支援に取り組むとともに、とくに戦後は、時代の変化に応じて新たな活動に取り組むなど、地域の福祉増進のために常に重要な役割を果たしてきました。
済世顧問制度発足から100周年という記念すべき年となった2017(平成 29)年には、天皇皇后両陛下のご臨席を賜り、民生委員制度創設100周年記念全国民生委員児童委員大会が開催されました。